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隧道道

隧道をはじめ、趣のあるものをお知らせします。

夜の戸谷隧道(3)

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さらに前進すると・・・いたいた・・・こうもりの集団が。

前回訪問したときよりも若干、数が少ないような気がする。

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うへえ! それでもやっぱり、鈴なりは見てて気持ちのよいものではない。

不定形の軌道を描きながら、目の前をすごい勢いで横切るこうもりさんたち。

故意か偶然か、時々顔面に激突してくれるこうもりさんたち。


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それでもめげずに前進だ。 出口が見えない。 これは夜に訪れる大きなメリットであろう。


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補強板が見えてきた。 出口はもうすぐそこである。

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闇の中でじっと佇む反対側坑口。

戸谷は両方の坑口からすさまじいオーラを発していた。

その迫力に耐えきれず、尻もちをついた。

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反対側坑口付近の石仏様。

またお会いしましたね。 こんばんは。

石仏様のお顔をのぞくと・・・

ひいぃ・・・今回は怒ってらっしゃる。 前回訪問時は苦笑だったんだけど・・・。

寝てたのに起こされた! 誰かと思えばまたお前らか! 石仏様のお声を確かに聞いた。

ひいぃ・・・ごめんなさい・・・でも、多分、また来ます。 よろしくお願いします。

(完)



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  1. 2010/05/27(木) 11:18:57|
  2. 戸谷隧道
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夜の戸谷隧道(2)

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戸谷隧道坑口にカメラを向けるDAiN氏。

照明をすべて消すと、そこにあるのは漆黒の闇だけである。

夜の戸谷隧道からは、何者をも寄せ付けない、すさまじいオーラが噴出していた。


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はぁ~いハハハイ、ハイハイハイ! 気合一声、DAiN氏の突入である。


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ちょーっと、アンタたち! 尻を突き合わして何を撮影してんの・・・?


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みなさん、まじめにやりましょう。 ボクが望んでいるのは、コレ。

だ~れも居るはずのない、深い闇の中から、ぼわ~んと浮かび上がる戸谷の内部。

一人だったら、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、入れません。

  1. 2010/05/24(月) 13:28:51|
  2. 戸谷隧道
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夜の戸谷隧道(1)

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今回はオマケ編です。

夜の戸谷隧道。 ナハハハ。

別に夜に行ったからって、どうということもないんですけどお。

オマケ編なのでお許しアレ。


  1. 2010/05/05(水) 11:27:44|
  2. 戸谷隧道
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コラボレーション第2弾!戸谷隧道(11)

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ゆっくり、ゆっくり、隧道内を進行する。 向こうのほうでコウモリが何やら騒いでいるが、もう大丈夫。

何百羽でも、かかってきなさい! うはははは! さっきまでビビって泣いていた自分がうそのようである。

いつもの如く、隧道内で佇んでみる。 至福のひとときである。 

(上の写真は、byまきき氏)

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出口に近付くにつれ、戸谷はまた違う顔を見せてくれた。 デロデーロが滲み出ていた。

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戸谷隧道を象徴するこの一枚 (この写真は、byまきき氏)。

鉄製逆U字。 煉瓦積み。 そして見事な対称形で飛行するコウモリ。

煉瓦積みの右側下方を見てほしい。 なにか窪みが見えるでしょ?

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その中には、小部屋にチョコンと納まった石仏様の御姿があった。

どうもお騒がせいたしました。

以上で戸谷隧道のレポは終了である。 お付き合いいただいたまきき氏、そして読者様に感謝します。

(完)

  1. 2009/10/19(月) 14:03:33|
  2. 戸谷隧道
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コラボレーション第2弾!戸谷隧道(10)

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隧道内は、所々が鉄製逆U字により補強されていた。 おしゃれである。
 
ヒダヒダと、上下左右のうねりは、何か動物の腸内のようであった。

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天井から側壁にかけて付着した水滴。 ライトに反射してきらめいていた。 チャーミングである。

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水滴を調査するまきき氏。 戸谷はあらゆるものに触れることができる。 それほどに狭い空間なのである。 あーっ! ペロペロ舐めるの忘れちゃった・・・。

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撮影風景。

まきき氏作製の強力ライトが、戸谷の魅力をくまなく照らし出していた。

まきき氏の尻もなぜか赤く光っていた。

なお、まきき氏の名誉のために補足するが、まきき氏の尻光は、安全確保のためである。 つまり、自分の存在を後方に知らせようとするものである。 まさに、“尾灯”であった。

  1. 2009/10/14(水) 14:07:05|
  2. 戸谷隧道
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コラボレーション第2弾!戸谷隧道(9)

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戸谷隧道坑口。

はるか遠く向こうに、一点、光の穴が見えた。

このような隧道が現役として(?)、いまだ日本にあることに感謝する。

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補強板が規則正しく連なっていた。

このような無機的な光景も、時として趣を醸し出す。 寒々しい模様は異空間のようである。

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素掘り区間となった。 ヒダヒダが幾重にも連なる。 どういう風に、掘ったのだろう・・・。

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戸谷隧道の中央部である。 戸谷隧道内部は、微妙なアップダウンがある。

これにより、出口の光が届かない箇所がある。

そこでは、穴がどんどん小さくなっていく・・・そんな風に感じる。

ああ・・・これが戸谷か・・・。 

  1. 2009/10/08(木) 20:54:24|
  2. 戸谷隧道
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コラボレーション第2弾!戸谷隧道(8)

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さて・・・徒歩で完抜けしたものの、「戸谷隧道内部を、ゆっくりと、味わった。」 とは言い難い。 すなわち、我々の目的は未だ達成されていない。 再び戸谷隧道坑口に対峙する二人。 いよいよ次号から戸谷隧道の旬の味覚をご紹介いたします!! その前に、ちょっとだけ予告編を。

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隧道特製ヨーグルト。

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隧道内でサンバを踊り狂う、まきき氏。

なお、まきき氏のトンネルコレクションでも戸谷隧道ONAIR中です!! “ここ”をクリック!!

  1. 2009/10/02(金) 09:34:49|
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コラボレーション第2弾!戸谷隧道(7)

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乱れ飛ぶコウモリを隧道内から押し出す。 トコロテンである。

第一の補強板が見えてきた。

胸キュンなのであるが、今はコウモリとのガブリ寄りに懸命である。

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第二の補強板が見えてきた。

ネットで良く見た光景が、眼の前にあった。

コウモリはとうとう土俵際である。 張り手を相当食らったが、鼻血程度で済みそうだ。

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そしてとうとう戸谷隧道徒歩完抜けである。

やった・・・やったねまききさん! 幾多の困難を乗り越えた男たちの眼に光るものを確かに見た。

それは、群青色の顔色が再び紅に染まる瞬間でもあった。

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坑口前で我々を見守る石仏。 石仏様も我々の快挙を祝福してくれているのだろう。 だが・・・。

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違った。 この御顔は、苦笑だ。 「しょうもない輩じゃのお・・・」 石仏様の御声を確かに聞いた。

なお、まきき氏のトンネルコレクションでも戸谷隧道ONAIR中です!! “ここ”をクリック!!
  1. 2009/10/02(金) 09:28:32|
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コラボレーション第2弾!戸谷隧道(6)

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もう決めた! 行くといったら行くのだ! 覚悟を決めた私は、まきき氏と横一列に並び、戸谷の深い闇に埋もれていったのである。

冷静になって眺めてみると、胸キュンポイントもあるではないか。 素掘りとコンクリートのコラボである。

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さらに進むと、やっぱりいた。 コウモリのコロニーが天井に連なっているではないか! アフーン・・・。

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もう勘弁してくださいお代官様ぁ! 鈴なりのコウモリコロニーからの見事なフライトである。

それもハンパじゃない数だ! ムキョキョキョキョ・・・スパシャパ・・・シューッッ!

コウモリの激しい自己主張だ。 アヒョーン! もうダメ! やっぱりおうちに帰ります!

だが・・・ん?

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コウモリは当たらないのである。 つまり、こういうことである。

コウモリが顔面めがけて音速で近づいてくる。 ひいい! 思わず両手で顔面をガードする。 しかしコウモリは数センチ手前で見事にUターンするのである。

うほほーい!! 勇気百倍。 コウモリは当たらない。 これなら完抜けできそうだ。 でも安心は禁物。 初心者マークのコウモリは見事に顔面に激突してくれます・・・。

なお、上の写真は戸谷隧道の中心部付近である。 ううぅ・・・クセエ!! そうなのである。 路面の真ん中に見えるのはコウモリの糞である。 アンモニアくせーっ! 眼と、鼻と、喉がやられた! うぅーっ ゲホゲホ。

  1. 2009/09/29(火) 20:47:08|
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コラボレーション第2弾!戸谷隧道(5)

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あたたかく、大きな手のひらが、「おうちに帰る」と泣きじゃくる私の肩に置かれた。 まきき氏である。

まきき氏が言う。 「行けるとこまで行きましょう。」

確かにそうなのである。 石川県のこんな山奥まで付き合わせ、挙句の果てにサイフ騒動まで巻き起こし、迷惑千万のこの私が、ここで引き返す訳にはいかないのである。

意を決し、再度坑口に仁王立ちである。 でも、我々の決意を知ってか知らずか、無数のコウモリは大宴会の真っ只中であった。

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まきき氏とともに一歩一歩、ゆっくりと隧道内を進行する。 (上の写真はbyまきき氏。) 数十メートル進むと、コウモリが特定の地点に集中しているのが分かった。 うぅ・・・もう無理! ムリなものはムリ! もうこれ以上、一歩もすすめませーん! でも・・・

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核心部分に到達してしまった。

天井を見上げると、コウモリの上にコウモリが、そのまた上にコウモリが、さらにその上にコウモリが・・・。 鈴なりである。

ひいい!! 狂喜乱舞するコウモリのド迫力。 ここまで来てはみたものの、ここは退散である。 誰が何と言おうとも退散である。 無理です無理です無理でござんす、あああもう駄目! たいさんだよ退散だよ、タイサーン!! ハアハア。

だが・・・。 坑口まで舞い戻った我々の心拍数が回復するころ、まきき氏の口からとんでもない一言を聞いたのである。

「やっぱり徒歩で完抜けしましょう。」

真っ直ぐ大きく見開かれた両眼。 眉間に刻まれたシワ。 引き締まった口元。 うぅ、これは本気だ。この男は本気だ・・・。 その迫力に飲み込まれ、私も思わずこう言ってしまったのである。

「行きますか!」

ええーっ!! 自分でも信じられないこの展開。 まったくもって、どーなっちゃうの!?

乞次号。

  1. 2009/09/26(土) 00:03:24|
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