
出口の前にもう一つあった、コンクリート補強部。
若干の余裕があるので、眺めてみた。

すると、鉄製のフックが固定されていた。
これは一体、何のために? お分かりになる方、教えて下さい。

やっとのことで、出口に到達。
隧道の長さは、そうだなぁ~・・・ 150mくらい?
いいかげんで、スミマセン。

出口から見た、三陸海岸風景。

ついにやりました! ボクにもできました。 すべての隧道、完抜けです!
数々の試練を乗り越えた男の目に、光るものを確かに見た。
バンザーイ! バンザーイ! (赤い矢印は今通り抜けた隧道)
これにて、田野畑村の隧道編を終了いたします。
ご清聴を感謝申し上げます。
(完)
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- 2010/12/03(金) 14:37:03|
- 田野畑村
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突如現れたコンクリート補強。
我に帰ってしまった瞬間。
通り難い。 通り難いですよこれは。
今更引き返すこともできないし。
地獄に通ずる穴かも。

コンクリートは意外に分厚かった。
でもゆっくり観察することはできない。
こんな状況ですから。
前も後ろもありません。 あるのは深い闇だけ。

コンクリート補強を抜けても、まだ、出口は見えない。
自分としては、極限状態の真っ只中。

さらに進むと、ねじれた隧道のその先に、やっと光がさしてきた。

恋い焦がれた出口の光である。
ふぅ。
全身の力が抜けた・・・。
- 2010/11/29(月) 12:29:10|
- 田野畑村
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私は決断した。
闇に向かって進むのだ。
そう。
わたしはお人形ちゃん。
何の思考ももたない。
何も、感じない。
恐怖でさえも。
そう信じる。

先に進むと、天井からしずくがポタポタと落ちて、そこのところが白く変色しているけど、私はおにんぎょうなので、よく分かりません・・・。

先に進むと、さっきと同じように、右下になんか、小さい岩がたくさん集まってますけど、私はおニンギョウなので、よく分かりません・・・。

ここは遊歩道なので、排水口らしきものがあったりして、多少の整備もされているようですけど、私はお人形なので、よく分かりません・・・。

その先に何か見えましたが、わたしはおにんぎょうなので・・・って・・・
あぁぁ~!
突然現れたコンクリート補強。
我に返ってしまったこの瞬間。
自分の置かれている状況に気付いてしまった。
前も後ろも深い闇。
いたたまれない。いたたまれませんよこれは。
でも・・・
素掘りと人工物とのコラボのあまりの美しさに、ボーゼン。
わたしはどぉしたらよいのでしょうか ハアハア・・・
- 2010/11/18(木) 09:02:57|
- 田野畑村
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でもまぁ、ここまで来たのだから、中を覗いてみるか・・・。
うぉぉい・・・ やっぱり中は真っ暗だ!

三歩進んだ状態。
あぁぁ・・・ 恐怖で言葉になりません!
進むのか、進まないのか、それとも進むのか、進まないのか・・・
どうしましょうか・・・。
- 2010/11/05(金) 17:50:46|
- 田野畑村
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ともかく、階段をおりよう。
次の隧道の前までは行ってみよう。

階段の一番下の写真。
これは中々のもんです。
ぶっきらぼうな階段。
味だ。 味を感じる。

大きな岩を乗り越えて・・・。
って、ここホントに遊歩道なのっ!?
とツッコミを入れてみる。
前進するのは結構大変です。

やっと近づいてきた・・・。
ハアハア

カンバンが誘ってる・・・。 中に入れと。
誘われちゃってる、オレ・・・。

隧道道開設以来、初めての縦写真。
急峻に反り立つ岩肌。
その下で、カワユク黒い穴を見せてる坑口。
入る、入らないにかかわらず、キュンとくる光景だ。
あぁ~ たまらない・・・ この瞬間が何とも言えない・・・。
- 2010/10/28(木) 13:26:56|
- 田野畑村
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あぁぁもうダメ!
僕もうおうちに帰ります!
でも・・・
神奈川県から10時間もかけて、やっとここまでやって来たのですよ。 シッポを巻いて逃げ帰るわけにはいかない。
神奈川県から5時間以内だったら、おうちに帰ってたな・・・。
うふふふ・・・。

ヘッドライトの細い光をたよりに、手さぐり状態で進行する。
隧道内の色彩がな~んか変わったが、それを細かに分析する余裕はない。
おぉぉぉ! これは怖いよ! 何年やっても暗闇は慣れないよ!
入口から何メートル進んだかなぁ・・・。 結構進んだ気もするが・・・。
後ろを振り返る余裕はない。

んなぁ! ・・・蝙蝠だよ! 戸谷隧道で蝙蝠は克服した筈だが、この誰もいない状況では・・・この一人っきりの状況では・・・も~勘弁してくださいお代官様ぁ。

あぁぁ左カーブだよ!
もうこの辺で許して下さい!
カーブの先には出口ありますよね!?
ハーイ、出口、カモ~ン! ハアハア

あぁぁぁ 出口ありました!
皆様どうもありがとう。
皆様のおかげで出口が出てきました。
あ~・・・ホッとした・・・。

隧道の長さは100mくらいかな?
いや~参りましたよホントに。
何回も言ってますけど、当方は暗闇がとっても苦手なんです。
じゃあなんで隧道巡りしてんだよ! ってツッコミを入れてみる。
きっと、恐怖と快感のバランスが保たれているからだろう、なんて分析する余裕が出てきた。
あーっつ!!!忘れてた・・・。 またこの隧道潜らなければ帰れない・・・。 この事実に愕然としてしまった・・・。
どうしたらいいのでしょう・・・。

隧道出口から見た風景。
光輝く遊歩道のカンバン。
眼下に広がる巨大岩石のゴロゴロ。
そしてその岩の先には・・・

次なる隧道が待ち構えていた・・・。
どうしましょうか・・・。
- 2010/10/25(月) 09:40:43|
- 田野畑村
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赤い矢印の方向から見た、2つ目の隧道。
新登場のこの隧道、果たしていかなるものなのか・・・?
出口が見えないといいなぁ~ (いや、見えたほうがいいなぁ~)

近づいてみる。
坑口は真っ黒だ・・・。
ひゃ~・・・
中を覗くのが躊躇われる。
どんな隧道なのか?
意を決して覗きこむ。
すると・・・

ひ~!
真っ暗!
出口見えない!!
あぁぁもう僕どうすればいいの!?

あえて何も考えず、一歩踏み込んでみた。
たった一歩で、もうコレだ。
前方から襲う闇魔王。
今日は僕一人なんですよ!
ここをどうやって進めばよいと言うの?
あぁぁ僕限界。
我慢できない!
もう言っちゃうよ! おじいさ~ん! って違うか・・・。
- 2010/10/18(月) 14:17:16|
- 田野畑村
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田野畑村編第2部の始まりです。
第2部のターゲットは、“
ココ”です。
地図の北から南に向かって、海岸線に連なる3つの隧道。
アヤシイ。
いったいどうなっているのか。
上の写真は1つ目の、北山隧道。

1つ目の北山隧道は、まぁ~・・・ね。 あまり面白くありませんね・・・。

北山隧道の出口から見える景色。
そうです。 ここからが、本番です。

この道も、遊歩道。
でもこの先にはとても“遊歩道”とは呼べない光景がありました。

霧が出てきた・・・。
だぁ~れもいない、海岸線。
またしても、一人ぼっちでトボトボと歩いてゆく。

赤い矢印の先に、隧道がありました。
これがまた、スゴイんだ・・・。
乞次号。
- 2010/10/14(木) 12:24:54|
- 田野畑村
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右カーブの先の出口。
三陸の海が広がっていた。
まず、出口の右側の看板にご注目。

ほうほう。 この2個目隧道は、みひき場隧道というのかぁ・・・。
で、向かって左は白池海岸。

って、白池海岸に行くにはどーすればいいのよ!!
結構高いよ! こんなとこ降りられないよ!! と、ツッコミを入れてみた。
で、視線の位置から左90度の方向に目を向けてみると・・・

!
えぇ~・・・

えええーっ!!
大・崩・落 ・・・ 。
ひゃ~・・・
こいつはすごい遊歩道。
しかし、もう一歩も進めない。
ムリムリ無理無理、無理でござんす!
撤退撤退てったーい!! ハアハア

みひき場隧道を振り返って見た、の図。
ところで・・・
近くの海岸で釣りをしていたおっちゃんに、勇気をふりしぼって聞いてみた。
doodoongoo: あの~・・・ ずーっとあっちのトンネルの先は、ものすごい崩落が起こってるの知ってますか?
釣りのおっちゃん: あ~ 知ってるよ・・・ 結構前から、あんなだよ・・・
の~んびりとした返事が返ってきました。
(第一部完)
- 2010/09/30(木) 09:12:18|
- 田野畑村
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さて、ちょっと戻って上の写真は、1個目隧道(ながおり隧道)の出口から2個目隧道を眺めている、の図である。
1個目隧道と2個目隧道の間は、どーなっているのか。

こうなっている。
岩石のドームが形成され、1個目隧道と2個目隧道の間は、広場になっていた。
背中側は、前回ご紹介した海である。 満潮時はドブーンとドームの中に海水がなだれ込むであろう。
真ん中に見える三角形の穴は、これがどこかに通じるものだったら相当オモシロイのであるが、残念ながら、単なるくぼみでした。

それでは2個目隧道に突入だ!
手を延ばせば天井に届くであろう。 この穴も結構小さい。
20~30m先に、出口の光が見えた。
手前には、流木。 海から運ばれたものであろう。

うひゃ~・・・
岩石のリングを幾つも繋げたようだ。
この部分はゴツゴツして結構歩きにくい。

ゆるやかに右カーブして出口である。
でも・・・出口の先には、驚くべき光景が待ち構えていた・・・(ちょっと大げさ)・・・。
乞次号。
- 2010/09/23(木) 14:44:00|
- 田野畑村
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