
隧道内部は真っ暗闇。 出口の光は当然見えない。 誰もいない隧道の中をゆっくりと、進んでいく。

路面に枕木が出現するも、平坦で歩きやすい。 振り返ると、入口からの光を僅かに確認できる。 昭和61年までは列車が通っていたのであるから、隧道自体は大きい。しかし、それだけに闇の圧迫感も強烈であると言える。

随分歩いた気がするが、相変わらず真っ暗闇のままである。 前から後ろから重苦しい闇が襲ってくる。 懐中電燈の光が闇にスーッと吸い込まれる。 この先がどうなっているのか、まるで分からない。 チョ~こえ~・・・。

さらに随分歩いた気がするが、まだまだ、真っ暗。 ここまで来ると、ある一つの感情が芽生え始める。 それは、「ひょっとして出口がないんじゃないか?」 という恐怖である。 行けども行けども闇のまんま。 これから死ぬまでこの闇の中?、なんてことが頭をよぎる。 ガクガクブルブルである。

同じような写真が続くが、一定距離を歩いた後の撮影である。 ここまで進むともう闇の住人である。いえ、ウソです。 全然暗闇に慣れません。 怖いよ、怖いよお~。
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- 2009/01/27(火) 13:12:04|
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一番目隧道を抜けてすっかり満足した私であったが、せっかく来たのだから、と非公認ハイキングコースをさらに進むことにした。 レールの撤去された枕木の上を歩む。 すると、二番目隧道が顔を現した。

これである。 「トンネル内照明なし」の看板が映える。 一番目隧道を経験した私は、同じような興奮がまた味わえるかなあ~、とちょっと期待する程度であったが、実は、この二番目隧道こそが、この非公認ハイキングコースの超目玉なのである。 もはや、「ハイキングコース」という用語は似つかわしくない。 なれなれしく隧道に侵入した私は、真の恐怖にたじろぐことになるのだ。 まず、入口付近を見てもらいたい。

枕木(?)が立てかけてあった。 中でカーブしていると思われる隧道は、これもまた真の闇であった。
注) 上の坑口の写真は、武田尾側(出口側)です。 入り口側の写真はちょっと撮りにくい状況でして・・・(用を足している方がおられて・・・)。
- 2009/01/22(木) 20:16:39|
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真っ暗闇の遊泳時間を数十秒経験した後、左にカーブし出口が見えた。

退避坑に退避! 出口付近から振り返った、の図である。 枕木もちゃんとあった。
この隧道が、宮脇俊三氏著「鉄道廃線跡を歩く」で紹介された隧道である。 私は十分満足できた。 ここで引き返してもよいとさえ思った。 しかし、次の二番目の隧道こそが、この非公認ハイキングコースの真打なのである。 二番目隧道は生半可な気持ちでは通れませ~ん。 次号をご期待あれ!
- 2009/01/20(火) 14:18:47|
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侵入する。 路面はならされて歩きやすい。 しかし、深く濃い闇が襲い掛かってくる。 「トンネル内照明なし」の看板はダテではなかった。
懐中電燈をオンにする。 光線が濃い闇に吸い込まれる。 これだよこれ。 来てよかったぁ~。
- 2009/01/16(金) 23:48:43|
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さて、それでは改めて一番目隧道を眺めてみよう。 闇が濃く、そして大きい。 その迫力に圧倒されそうになる。 いつものことだが、尻尾を震わせながら闇に挑む自分がいる。 ああ、また来ちまった・・・。 恐怖と快感の比率は、五分五分である。
- 2009/01/15(木) 14:02:25|
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最初の隧道である。 出口が見えない。 途中でカーブしているのだ。
気付いたことがある。 隧道内の闇の質である。 濃いのである。 内部壁面に付着したススのせいと思われた。
それでは、今回のシリーズのお約束です。さあ、皆さまご一緒に!

トンネル内!

照明なし! あちゃ~ 割れてるよ。
- 2009/01/12(月) 17:54:54|
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この非公認ハイキングコースは、現在の福知山線の生瀬駅-武田尾駅間に存在する。今回は生瀬駅側から突っ込むことにした。 美しい渓流沿いである。 出発して数百mで、枕木が顔を出し始めた。

すると、第一の隧道が見えてきた。 ワクワクするな~、もう。 隧道は合計7つもあるのだ。
- 2009/01/09(金) 13:21:03|
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ある日、宮脇俊三氏著「鉄道廃線跡を歩く」を読んでいたら、衝撃的な内容に思わず飛び上がった。それが、「トンネル内照明なし」という看板の存在である。今から10年以上も前の話である。場所は
こちら(←“こちら”をクリックしてください)。
今回、10年越しの夢がかなったという訳である。上の写真は、旧福知山線入口の模様である。
旧福知山線は廃線跡であるが、ハイキングコースと化している。なお、JR西日本は、その事実を認めていない。

ね。
- 2009/01/06(火) 16:04:08|
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新年明けましておめでとうございます。本年も隧道道をよろしくお願い申し上げます。
新年の一発目は、昭和61年に廃線となった旧福知山線のトンネル群である。
上の写真は、トンネル坑口に設置された看板である。
「トンネル内照明なし」 なんて素敵なフレーズでしょう!
今回の旅の目的は、その看板の撮影である。
- 2009/01/03(土) 12:52:25|
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