
コンクリート補強部分を越えた風景。
角ばった岩石が織りなす逆U字状のアーチが、隧道の奥の方に向かって幾重にも連なっていた。
岩石は黄土色が基調であるが、それとは違う薄い青色や紫色も見てとれる。
我々が進行することによって路面を覆う水面がユラユラと揺れている。
この世のものとも思えない、この美しい風景に、しばし沈黙。
息苦しい隧道内に居ることを、忘れてしまった瞬間であった。

撮影風景。
まきき氏ライトが隧道の奥を照らしている。
その先に、問題の閉塞部分が現れた。
我々の冒険は、あそこで終了なのであろうか・・・
乞次号・・・。
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- 2010/06/23(水) 13:40:11|
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さらに先に進むと・・・
コンクリート補強部分が現れる。
この存在が、素掘り部分を引き立たせていると思いますが、どうでしょうか・・・?
入口からここまで、ずーっと水が溜まっていた。 水深=くるぶし。

補強部分でうれしそうにライトを向ける、まきき氏。
ご覧のように、ヒト一人サイズの隧道である。

ちなみに・・・
まきき氏ライトを小灯にすると、この暗さ。
うぅ・・・
すみませーん! ライトつけてくださーい!! でなければ・・・
おウチに帰らせていただきます・・。
- 2010/06/18(金) 09:16:26|
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ためらいながら震える足で一歩一歩ゆっくりと進んでいく。
隧道内のおよそ三分の二は、浸水している。
ズコー、ピチャピチャ、ズコー、ピチャピチャ。
水の中を進む二人の長靴の音だ。 隧道内で反響している。
素掘り部分は、もろい岩石の連なりによって形成されているようだ。
所々に小さい崩落があった。
入口からまだ僅か数メートルに過ぎないのに、もはやここは現世ではない。
先に進むにつれ、“あの世”の色が濃くなっていくのだ・・・。
- 2010/06/11(金) 12:59:53|
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早速坑内を覗きこんでみる。
やっぱり、狭い。 圧迫される。
コンクリート巻立の先を見ると・・・。
な・・・なんか・・・とんでもないことになってる・・・。
さらにその先に目を凝らすと・・・
ね、ね、まききさん、何か見えるよね? 上の方しか、穴、開いてないよね?
“崩落” この言葉が頭をよぎる。
我々の冒険は、あの崩落箇所までであろうか。
ま~それだったら、仕方がない。 (ホッ)
それに・・・やたらに狭い穴、坑内に溜まった水、待ち構える荒々しい素掘り部分と、その先の崩落・・・。
先に進むのは、ちゅーちょ、チューチョ! さすがに躊躇します!!
でも、行っちゃった・・・。
乞次号。
- 2010/06/09(水) 12:17:14|
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上の地図をご覧ください。このあたりに栃折隧道は存在します。
積雪時の栃折峠を回避する雪中隧道です。
2009年6月にまきき氏とともに探索しました。

国道471号線のゆるやかな左カーブ。
その途中に栃折隧道がぽっかり口を開けていた。
小さい。 ミニチュア隧道であった。

正面から眺めてみる。
出口の光は見えなかった。
この小さい穴に、これからまきき氏と二人で潜るのだ・・・。
あ~もうドキドキです・・・。
- 2010/06/05(土) 18:55:18|
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