
内部は思ったよりも荒れてない。 (上の写真はbyまきき氏)
しかし、経年劣化は避けられないようだ。
赤丸で囲った如く、所々にコンクリートの崩壊部分がある。
その天井部分を調べてみると・・・

木材である。 (上の写真はbyまきき氏)
明らかに木材である。
これは何を意味しているのか。
他の箇所も調べてみよう。

ここにも・・・

ここにも・・・

ここにも!
この隧道は、構造の一部として明らかに木材が利用されている。
「木筋コンクリート」なのか?
要調査である。
今日は大晦日。
今年一年、隧道道をご愛顧いただき、どうもありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
よいお年を。
doodoongoo
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- 2015/12/31(木) 18:04:52|
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それでは、うぐい川線の隧道を見てみよう。 (上の写真はbyまきき氏)
このブルーシートは、風雪に対する隧道内の保護のためであろうか。

覗いてみると、なんと!!
ホェオェ・・・
(上の写真はbyまきき氏)

思ったよりも長い暗闇が。
左にカーブしどこまで続いているのか・・・。
(上の写真はbyまきき氏)
- 2015/12/23(水) 14:47:04|
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ご存知の通り、明治の終わりから昭和40年代くらいまで日本の林業は隆盛をきわめ、日本の至るところに森林鉄道が敷設された。
そのうちの一つである王滝森林鉄道本線は、大正12年に竣工し、総延長は25km以上にも及んだ。
うぐい川線は、この本線の大鹿停車場からうぐい川に沿って分岐し、その先の助六谷国有林に向かっておよそ8kmも延びている。
しかし、この分岐の仕方に問題があったのだ。
下の図面をご覧ください。

王滝森林鉄道本線は、大鹿停車場からうぐい川を渡ってその先の氷ヶ瀬へ向かうのであるが、うぐい川の手前に岩壁があり隧道を掘って岩壁に対処していた。
その後うぐい川線が建設されることになるが、大鹿停車場へ向かうにはうぐい川線専用に新たに隧道を掘るのがベストである。
なぜならば、うぐい川線はその地形からどうしても本線の隧道を利用できないからである。
しかし、新たに隧道を掘るには多額の費用がかかるため、窮余の一策として本線隧道出口付近に平面クロスを作り、本線とうぐい川線を交差させたのであった。
この狭くかつ見通しの悪い場所に平面クロスを作ったことで、予想通りというか、衝突事故が発生してしまった。
仕方ががないので下記の図面の通り、新たに隧道を作ったという訳である。

これが、2つの隧道が仲良く並んだ理由である。
【参考文献:西裕之さん著、「木曽谷の森林鉄道」】
- 2015/12/13(日) 14:55:58|
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上の写真をご覧ください。
うぐい川線の隧道と、王滝本線の隧道とが2つ並んでいるという稀有な風景である。
ブルーシートで覆われている左の坑口がうぐい川線。右が王滝本線である。
2つの隧道の隔たりは、目測数十メートルである。
もし、右側の王滝本線の隧道がもっとこちら側に伸びていたら、2つの隧道は見事に隣同士で並んでいたことだろう。
ナゼにこんな風景が?
謎解きは、次号で。
- 2015/12/05(土) 15:13:24|
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