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王滝森林鉄道廃隧道編(3)



ご存知の通り、明治の終わりから昭和40年代くらいまで日本の林業は隆盛をきわめ、日本の至るところに森林鉄道が敷設された。

そのうちの一つである王滝森林鉄道本線は、大正12年に竣工し、総延長は25km以上にも及んだ。

うぐい川線は、この本線の大鹿停車場からうぐい川に沿って分岐し、その先の助六谷国有林に向かっておよそ8kmも延びている。

しかし、この分岐の仕方に問題があったのだ。

下の図面をご覧ください。


本線とうぐい川線イラスト4


王滝森林鉄道本線は、大鹿停車場からうぐい川を渡ってその先の氷ヶ瀬へ向かうのであるが、うぐい川の手前に岩壁があり隧道を掘って岩壁に対処していた。

その後うぐい川線が建設されることになるが、大鹿停車場へ向かうにはうぐい川線専用に新たに隧道を掘るのがベストである。

なぜならば、うぐい川線はその地形からどうしても本線の隧道を利用できないからである。

しかし、新たに隧道を掘るには多額の費用がかかるため、窮余の一策として本線隧道出口付近に平面クロスを作り、本線とうぐい川線を交差させたのであった。

この狭くかつ見通しの悪い場所に平面クロスを作ったことで、予想通りというか、衝突事故が発生してしまった。

仕方ががないので下記の図面の通り、新たに隧道を作ったという訳である。



本線とうぐい川線イラスト5


これが、2つの隧道が仲良く並んだ理由である。

【参考文献:西裕之さん著、「木曽谷の森林鉄道」】

  1. 2015/12/13(日) 14:55:58|
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